全てはこの旅行の為に…
一週間分の疲れを感じさせない振る舞いをするものだから、つい騙されてしまった。
今日だって、真っ直ぐ離宮に来れば良かったものの、私に国の名所を見せたいと言って、各地に立ち寄りながらここへついた。
自分が疲れているにもかかわらず…だ。
ラルフは明るく振る舞うから分かりにくいけれど、ちゃんと疲れは体に溜まっているのよね…
ソファーに体を深く沈め、目を閉じるラルフを見つめる。
僅かに寄っている眉は、疲れが溜まっている証拠だろう。
「ありがとう。」
そう言って、ラルフの頬に触れれば――――
「んっ……、あぁ…ごめん、シェイリーン。少し寝てしまった。」
まだ、眠りが浅かったようで、ラルフがふぁ…と欠伸をしながら、頭を起こす。
「ごめんなさい、起しちゃったみたいね。」
疲れているから、深い眠りについていると思っていたラルフが起きてしまったことに焦る。
折角の睡眠を邪魔してしまったわ……
「いいんだ。…それよりも、北斗七星は見つかったかい?」
寝ぼけ眼で聞くラルフは、やはり眠たそうだ。

