「願い事は出来たかい?」
クスクスと笑うラルフに、かぁ…と恥ずかしさに顔を赤らめる。
今、私の事絶対に子供だと思ってるわ。
「たくさんしたわ!」
ムキになって答えると、更にクスクス笑う声が聞こえる。
たくさんなんて、うそ。
本当は、願い事は一つだけ。
今はそれが叶ってくれれば他には何もいらないから…
「何を願ったんだ?」
予想通り、ラルフは私の願い事を聞いてくる。
「秘密。」
フイッと顔をそむけ、再び夜空を見上げる。
すると、ラルフは「そうか」といつになくすんなりと引いた。
言えるわけない。
だって、貴方に関係のある事だから…
夜空を見上げた顔は、ほんのり赤くなっていた。
良かった、今日が新月で……

