偽りの結婚(番外編)




「今日は新月だし、よく見えるだろう?」

「えぇ……。」



夜空を飾るのは星だけ。

いつも夜空に明るく輝く月がいないと、とても良く見える。


そこで、ふと思う。


「もしかして、この為に部屋の明りを消したの?」

「あぁ、そうだ。」

暖炉だけは消せなかったけれどね…と笑いながら言うラルフ。



「部屋の明りが消えた時はビックリしたけど、とっても綺麗ね。」

部屋の明りがないことで、星がよく見える。

このソファーは暖炉から随分離れているから、暖炉の明りはそう気にならないし…



「あっ!流れ星……ッ。」

夜空に流れる一筋の光。

それを捕らえた瞬間、手を絡ませ、ギュッと目を閉じる。

暫くの後、閉じていた目を開けば……