偽りの結婚(番外編)




「分かったよ。」

渋々、といった感じで返事をしながら、移動し始めるラルフ。


良かった……

心の中で、少しほっとする。

ラルフに触れられる事が嫌なわけじゃないけれど…

今までに男性と付き合ったことのなかった私には、ラルフのスキンシップ(?)にいつまで経っても慣れなくて。

夫婦ならこれが当たり前なのかしら…と考えたりする。



ラルフの腕の中で、そんなことを考えていると、ストンと何かの上に下ろされた。

「ここから見る星空はとても綺麗なんだ。」

そう言ったラルフは、隣に座る。

どうやら、ここは窓の傍のソファーの様だ。

ラルフの言葉につられる様に、前を見ると、その光景に息を飲む。



「きれい………。」

目の前の光景に見惚れながら、ポツリと呟く。

夜空に光を散りばめたように輝く星々。

地平線の彼方まで見えるその光景は、とても幻想的だった。