偽りの結婚(番外編)




危なかった………


後片付けの為に食堂に向かうラルフの背を見ながら、ほっと息をつく。

先程、お風呂上がりのラルフが、食事の準備をすると言った時はどうしようかと思った。

なぜなら、ラルフがお風呂に入っている間、食堂であるものを準備していたから。

それは、明日のラルフの誕生日に関係のあるもの…

けれど、ラルフに呼ばれてここに戻ってくる時に、冷蔵庫にしまったから大丈夫。



見つかることはないわ。

…そう思うのだが、やっぱり食堂の方が気になる。

食器を置いてくるだけなのに、妙に時間がかかっている気がして。

ソファーでゆっくりしていて、と言われたものの、そわそわする。



やっぱり、見に行こうかしら…

そう思って、ソファーから立ちあがった時だった――



カチッ――――

リビングの明りが全て落とされる。


ビクッ――――

突然明りが消え、体を強張らせる。

なんで明りが……?