偽りの結婚(番外編)




「ごちそうさま。」

あっという間に空になった皿の数々。



「美味しかったわ。」

シェイリーンも満足そうだ。


「明日は、一緒に作ろう。」

そう言えば、一瞬目をパチパチと瞬かせた後、ニッコリと笑うシェイリーン。


「はい!」

その返事は、やはりいつもよりも元気良く、子供の様に無邪気だった。

年相応と考えれば、納得するのだが、シェイリーンは雰囲気も仕草も大人びているからな…

甘えてくれる時は、思いっきり甘やかしてあげたい。



「片づけは僕がするよ。」

テーブルの上の皿を手早く重ねながら、トレーに乗せる。

すると、シェイリーンが慌てた様子で立ち上がる。


「私もします!」

「いいよ、今度は僕の番だ。ソファーでゆっくりしてて。」

全てシェイリーン一人に任せてしまっては、夫の名が廃るというものだ。

立ち上がったシェイリーンの腰を引き、ソファーに導く。



「は、早く帰って来てくださいね。」


それを言うのか……ッ

我が妻はどこまでも自分を惹き付けてやまない存在だ。

そう思いながらも、食堂へ向かった――――