偽りの結婚(番外編)




あんな不意打ちの笑顔を向けるなど反則だろ…ッ


冬のこの季節だが、濡れた髪が気にならないほど、ポカポカと温かい。



しかし、何か違和感を覚える。

偽りの関係が終わってから、色々な表情を見せてくれるようになったシェイリーン。

笑顔もその一つで、2度目の結婚以来、よく笑うようになった。

シェイリーンには笑う時はふわりと綺麗な微笑みが馴染む。

けれど、今日はどうだろう。

今日のシェイリーンは、ふわりと微笑むというよりかは、無邪気な笑みを見せる事が多い。

まるで、自分とすごす時間が久しぶりで嬉しいと体で表現しているような…



いや、考えすぎか…

これは自分の願望だな。

そこまで考えて、フッと自嘲的な笑みを浮かべる。


どちらかと言うと、自分の方がシェイリーンへの依存度は高い。

というか、シェイリーンが自分の事を引きとめた事があっただろうか。