さて、ラルフがお風呂から上がるまでの時間が勝負よ。
シェイリーンは、大きな部屋に向き直り、意気込む。
ラルフの誕生日プレゼントを用意するなら今しかないわ。
けれど、どうしたものか…
王宮と違って、何でも揃っているわけではない。
部屋をうろうろしていると、ふとあるモノに目が止まった。
「これは……。」
シェイリーンが見つけたモノとは、王宮から先に送られた荷物だった。
王宮を早くに出るからと言って、早く送らせた荷物。
恐らく、私たちが離宮に着いてからその荷物を引き渡し、帰宮する予定だったのだろう。
来た時にはすでに暖炉が赤々と燃えていたし、食堂には温めればすぐに食べられる食事があった。
けれど、寄り道をしたので、急がせる必要はなかったのだった。
結局、荷物を運んでくれた使用人と入れ違いで離宮へ来たのでお礼を言えず終い。
申し訳ない事をしてしまった…と、心の中で詫びるシェイリーンだった。
「あれ……?こんなもの入れたかしら…。」
そんな事を思いながら、荷物を整理していると、入れた覚えのない包みが入っていた。

