偽りの結婚(番外編)




そんな落ち着きのないバスルームでシェイリーンは一人悶々と悩んでいた。

明日のラルフの誕生日…どうしよう……

結局、ラルフの誕生日が明日だと知った後すぐに、本人が来てしまったので、用意も何もなかった。

当然ここまでの道のりも、ずっとラルフと一緒だったので、何も用意できるわけもなく……



「どうしよう……。」

口から漏れるのはこの言葉ばかり。

プレゼント…って言っても何も持ってきていないし。

まず、ラルフが何が欲しいかも分からない。

ぶくぶく…と口元まで湯につかる。



「のぼせちゃう………。」

いくら考えても答えが出ず、段々とぼうっと意識がぼやけてきた。



上がって考えましょう…

そう思って、勢いよく湯船を出る。


バシャ――――

折角綺麗なバスルームだというのに、全く楽しめないまま上がってしまった。

立ちあがった時に、湯船から溢れ出た薔薇の花びらを少し惜しく思いながらも、バスルームを出た。