偽りの結婚(番外編)




想いを早く伝えていれば、私が傷つく事はなかった…と。

けれど、それは私が招いた結果でもある。

毎日、今日ラルフに別れを切り出されるのではないかと恐れ。

ラルフの顔を見れば、拒絶し、避けていた。

そんな私の拒絶がラルフにも伝わっていたのかもしれない。

誰でも好きな人からそんな態度をとられたら、告白する気にもなれないだろう。



それに……自分の想いを告げずに、偽ったのは私だって同じだから。



好きなのに、拒絶されるのが怖くて想いを告げず。

好きなのに、平気なふりをして別れた。



離れていた間、辛かったのは一緒なの……

だから、私も貴方を責めることなんてできないのよ?


「それはお互い様だわ。」

ふわりと微笑めば、ラルフは軽く息を飲む。

頭を抱え、「君には…本当に参るよ……。」と小さく呟くラルフ。