偽りの結婚(番外編)




体調が悪いと言うのは、真っ赤な嘘だったから。


「しかも、仮病を使うほど、僕と一緒に行きたくなかったみたいだし?」

「ッ………!」

“仮病”という言葉に、過剰に反応する。



「その顔は、何で知っているのか…という顔だね。」

ククッとラルフは面白そうな声を上げる。



「何で分かったの……?」

「帰って来て、雷で震える君を抱きしめた時に分かった。雷で心拍数は上がっていたものの、動悸は激しくなかったし、熱もなかった。」

すごい……

抱きしめただけでそんなことまで分かるなんて…

なんだか、体の隅々までラルフに知られている気がして恥ずかしい。

シェイリーンは顔を赤らめながら、ラルフの言葉を聞いていた。



「それに、体調が悪いと言っていた割に、書庫に行くような元気があったみたいだしね。」

そ、そんなことまで分かったの!?