偽りの結婚(番外編)




「離宮って……。」

離宮といっても各地に様々ある。

どこの離宮だろうか…と疑問符を浮かべていると……



「ソフィアが来た時に行った離宮だ。」

あの時の……

シェイリーンは、ソフィアが来国した日の事を思い出す。


華やかな歓迎式と、もてなし。

ラルフの横に立つソフィア様がお似合いで、眩しくて…

あの夜は、自分の想いを立ち切りたくて、一人王宮に残ったんだったわね。

結局は、その日のうちにラルフが帰って来たのだけれど……




「確かその離宮って、とても遠いんでしょう?」

ソフィアさんの所へ戻って、といった時に、確かその離宮はとても離れているから戻れない…と言っていたくらいだ。

とても遠いに違いない。



「そうだな、少し離れている。けれど、君にあの星空を見せたくてね。あの夜も、君と星空を見たかったと言うのに、体調が悪いと言うから。」

ラルフの恨めしげな視線に、後ろめたさを感じるシェイリーン。