そして、出発の時――――
ラルフの公務が早めに終わったこともあってか、予定よりも1時間早く出発出来た。
「いってらっしゃいませ、ラルフ様、シェイリーン様。」
「楽しんでこいよ!」
正門の前で、モニカたち侍女とロイドが見送りに来た。
「行ってきます。」
シェイリーンは、馬上からモニカに声を掛ける。
大きい荷物は先に送られているため、ラルフとシェイリーンは馬車ではなく、ラルフの愛馬で行く事となったのだ。
「行ってくる。留守は頼んだぞ。」
そうして、ラルフとシェイリーンは王宮を後にした。
王宮を出て数分後――――
「そう言えば、ラルフ。まだ旅行先を聞いてないのだけど、どこへ行くの?」
馬上で横抱きにされ、ラルフの片腕に支えられたシェイリーンが問う。
「ん?あぁ…離宮だよ。」
フッと嬉しそうな笑みを浮かべて、シェイリーンを見下ろすラルフ。

