ラルフの腕の中に引き寄せられた時。
ふわりと香るラルフの匂いと、大きくて温かな腕の中に安堵する自分がいた。
そして、感じた。
自分があるべきなのは、この人の胸の中なのだと。
一週間、寂しさを紛らわせるために、忙しく動いて来たけれど、ぽっかり穴のあいた空洞を埋めてくれるのは、結局は本人しか出来なくて…
今、力強い腕に抱かれ、温かな気持ちでその空洞が少しずつ埋まっていくのを感じる。
“寂しかった”
そんな気持ちは、抱きしめられた事によって吹き飛んでいた。
今はただ、一週間ぶりの貴方の腕の中を感じていたい……
シェイリーンは、一週間分の寂しさを埋めるように、ラルフにすり寄ったのだった。
しかし……
「あー、もしもし?まだ、俺たちがいるんですけど?」
遠慮がちに寝室に響く声。
「ッ……!」
我に返って、声の方へ顔を向けると、呆れかえるロイドと、頬を赤らめたモニカがいた。

