偽りの結婚(番外編)




そして数分後――――


「あッ……!」

モニカの声が寝室に響く。

常にないモニカの声量に、体がビクッと揺れた。



「どうした?」

常日頃からモニカと一緒にいるロイドも驚いている。

モニカに、期待の色を込めた眼差しを向ければ…



「明日、ラルフ様の誕生日よ!」

パァっと、笑顔でそう言う。


「えっ……!」

「あーそうだった。そうか、アイツの誕生日だったのか。」

ロイドは、頭を抱え、ばつの悪そうな顔をする。

一方、シェイリーンは大いに焦っていた。



明日は、ラルフの誕生日……ッ!?

誕生日……プレゼント……ッ!?

「ど、どうしよう、モニカ。私、ラルフに何も用意していないわ。」

すでに潤み始めたエメラルドグリーンの瞳が、モニカに助けを求める。