偽りの結婚(番外編)




トンットンッ―――


「入るぞー。」

そう言って、入って来たのはモニカの夫、ロイドだった。



「もうッ!すぐに入ってきちゃノックの意味がないでしょ!」

ロイドを諌める口調は、妻としてのもの。

モニカの敬語ではない話し方はなんだか新鮮だ。

はいはい…と、ロイドはめんどくさそう。

それに対して、はいはいじゃないでしょッ!と、更にモニカが食いつくから、事態は収拾しない。

待っていれば、いくらでも続く話に終止符を打ったのは、シェイリーンのクスクスという笑い声。




「ふふっ、相変わらず仲が良いのね。」

そう言えば…



「「仲良くなんてない!」ありません!」



二人の声が重なったことに、再びクスクスと笑う。

モニカとロイドといえば、二人顔を合わせて、ばつの悪そうな表情をしている。



「それで、何の用なの?」

雰囲気に耐えきれなくなったモニカが、ロイドに問う。