偽りの結婚(番外編)




そこで、ふと思う。

今更ながらに、旅行先はどこだろう…と。

ラルフから告げられたのは、一週間後に旅行に行くと言う事だけ。

どこへ行くかは聞いていなかった。



まぁ…どこでも良いのだけど……

私は、ラルフと一緒にいられるだけで良いのだから。



ラルフとの旅行に想いを馳せ、ふふっと笑う。


「ラルフの公務が終わるまでに準備を終わらせなきゃ。」

そして、意気揚々と、荷物を詰める手を動かし始めた。

横で微笑むモニカと共に―――




一時間後―――


「これで、終わり…。」

ふぅっと、一息つきながらシェイリーンが呟く。

視線の先には、大きな荷物。



「こんなに、持って行けるかしら…。」

ラルフと二人だと言うのに、こんなにたくさんの荷物を持っていけるのか不安になる。

しかし、その心配は取り越し苦労に終わった。



「大丈夫ですわ。荷物は先に使用人に運ばせますから。」

モニカの言葉に、ほっと安堵するシェイリーン。



すると、そこに―――