シェイリーンの顔が、途端に真っ赤に染まる。
今回の旅行は二人だけで行くため、モニカと荷物をまとめているところだったのをすっかり忘れていた。
「とっても嬉しそうですわ。」
「そ、そんなに顔に出ていた?」
熱くなった頬を両手で手で冷ましながら、モニカに問う。
「えぇ。昨日まで溜息ばかりついておいででしたのに、今日は朝から笑顔が絶えませんもの。」
追い打ちをかけるようなモニカの言葉に、ボンッと湯気が上がりそうなほどに顔を赤くするシェイリーン。
思いっきり自分の心情を当てられ、返す言葉もない。
無意識って怖いわ…
皆の前で、溜息なんてついていたつもりはなかったのに。
「ラルフはまだ書斎?」
「はい。今、最後のご公務をされているところですわ。」
旅行出発日まで、公務なんて…
休みなしできっと疲れている筈だわ。
1日目はゆっくり休みましょう。

