偽りの結婚(番外編)




ラルフの言葉に、かぁ…っと顔を赤らめるシェイリーン。

しかし、こうしていては、またラルフの睡眠時間を削ってしまう。

シェイリーンは意を決して、口を開く。


「なら…私はソファーで寝ます。」


私が傍にいる事で眠れないのなら、別々に寝るしかない。


本当は、貴方を近くに感じていたいけど…



そう言って、起き上がろうとすれば――――

肩を掴まれ、再びベッドに引き戻される。




「そう言うわけにはいかない。シェイリーンをソファーに寝かせるくらいなら、僕が他の部屋で寝るよ。」


交代で起き上がったラルフが、サラリとそう言う。



「え………。」


本当に、行っちゃうの……?

口を開きかけたが、引き止める間もなく、ラルフはベッドから降りてしまう。



「お休み、シェイリーン。」

前髪を掻き上げられ、額に口づけを落とされる。


「ッ………!」