偽りの結婚(番外編)




どうしよう…疑ってる。

ラルフの訝しげな表情に、マズイ…と心の中で焦るシェイリーン。



最終手段を取るしかないわ……



あまり乗り気はしないけれど。

そう思って、シェイリーンは目の前の広い胸に飛び込む。



そして、上を仰ぎ見て――――


「1週間後が楽しみだわ。」

ふわりと笑って、そう言えば、ラルフが盛大に息を飲む音が聞こえる。

反則だろう…と言う声と共に、強く抱きしめられた。

何故かはわからないが、ラルフはこの仕草に弱い。

この仕草をした後は、いつも強く抱きしめられるのだ。



しかし、それだけで終わらないのが悩みの種。

今日も「人が我慢しているというのに…」などと呟きながらラルフの顔が近付く。



「んっ……。」

後頭部を固定され、逃げ場を与えてくれないラルフ。


逃げようとすればするほど、口づけは深まる。