偽りの結婚(番外編)




「そう言えば、旅行は1週間後になったよ。」

ラルフがプラチナブロンドの髪を梳きながら話す。



「1週間後……。」

ラルフの広い胸に顔を埋め、ポツリと呟く。



「あぁ。1週間後に大体片づけられそうなんだ。」

「そうなの……。」

ラルフの来ていた衣服を掴んでいた手にキュッと力が入る。

逆に、ラルフの抱きしめる腕の力が緩まり、距離を取られる。




「なんだか、元気がないな。どうした?」

心配そうな表情が、こちらを覗く。



「そ、そうかしら。何でもないから安心して。」

それに焦ったように笑顔を張り付け、答える。



いけない……


油断したら、すぐに顔と声色に出ちゃう……





「なら良いが。」

納得していない様な顔。