偽りの結婚(番外編)




「ち、違います!そんな意味で言ったんじゃありません。」

パッと掴んでいた袖を放し、顔を真っ赤にして否定するシェイリーン。

同時に、ラルフとの距離を取り、ベッドの端まで移動する。

まさか、そんな風に取られていたなんて。

また、昨日みたいに流されては、また寝坊してしまうわ…

そんなシェイリーンの心情など露知らず、ラルフは困った様な笑みを浮かべ、口を開く。



「そんなに警戒されると傷つくな。」

困った様な笑みを浮かべるラルフに、少し後悔する。



「私は、貴方の事を心配して…。」

「分かってる。今日はもう寝るよ。」

意外にもラルフのその一言で、すんなりと話しはついた。



「本当に?」

逸らしていた視線をラルフに戻し、目を見開くシェイリーン。


「あぁ、本当だ。」

それに、クスクスと耐えきれない笑みを零しながら、ラルフが答える。