偽りの結婚(番外編)




今日は、騎士団の試験の後、長引くような公務は入っていない筈なのに…



もしかして…

シェイリーンはある考えにたどり着く。

まだ、公務をしているのかもしれない。

旅行に行くために…



寝室でしないのは、私に心配をかけたくないから?

だから、こんなに遅いの…?



シェイリーンは、ベッドに座り、両手で膝を抱える。



毎日、あんなにも一緒だったラルフがいない。

当たり前の生活が変化したとき、初めて気付く事があると言う。

ラルフがいる事が当たり前で、気付かなかったけれど。


今、確かに思う。

この胸を支配しているのは、“寂しい”という感情。




あぁ…そうなんだ……

ラルフに無理をしないで、と言ったのは、私が寂しかったからなんだわ。