「見て見たいわ。」
ポツリと呟く。
ラルフの事をもっと知りたい。
モニカとロイドさんの様にお互いの事を知りつくしているような夫婦になりたいから…
「では、少しだけ覗いてみましょう。」
モニカの言葉にパァッと笑顔を見せるシェイリーン。
モニカが案内するままに、闘技場へ近付けば、先程よりも大きな声が聞こえてくる。
それに交じって、剣がぶつかり合う音も聞こえる。
そして、扉の前まで来た時に、その声はクリアに聞こえた。
「次…ッ!」
扉の向こう側から聞こえてきた、厳しい声にドキッと胸が高鳴る。
その声が誰かなんて、顔を見なくとも分かる。
けれど、その人のこんな声は普段聞いた事がなかった為、思いのほか胸の高鳴りが治まらない。
ドキドキと五月蠅い心臓を感じながらも、震える手で扉をそっと押す。
するとそこには、やはり見たこともない夫の姿があった。

