偽りの結婚(番外編)




「他の曲も、ご指導お願いします。」

シェイリーンは真っ赤になった顔を誤魔化す様に、次のレッスンを要求する。



しかし…


「今日はもう終わりにしましょう。」

「え?」

思わぬ先生の言葉に、驚くシェイリーン。

モニカがクスッと笑いながら、口を開く。



「お気づきになっていないかもしれませんが、もう、4時間も踊りっぱなしですよ?」

「えッ…!?」

先程より大きな声がフロアに響く。

バッと時計を仰ぎ見れば、時計は16時を指していた。



「やはり、お気づきになっていらっしゃらなかったんですね。」

クスクスと先生を始め、侍女たちが笑う。


「はい……。」

真っ赤になった顔を誤魔化すどころか、更に赤くなった。


「他の曲は、また次の機会に致しましょう。今日はゆっくり体を休めてください。」

「分かりました。ありがとうございます。」

これ以上、恥ずかしい思いをしたくなくて、先生の言葉に従うように、フロアを出た。