「ありがとうございます!」
年相応の喜び方をするシェイリーンに、周囲にいたモニカたち侍女も朗らかに微笑む。
「けれど、まだまだ先生には教えていただきたい事ばかりですわ。これからもよろしくお願いします。」
忘れがちだが、シェイリーンの歳はまだ19。
普通なら、遊びに出ていてもおかしくない年齢だが、シェイリーンは日々、妃見習いに励んでいた。
元々、派手な場所や遊びを好まない性格のためかもしれない。
そんな健気なシェイリーンが、ラルフの隣に立っても恥ずかしくない女性になろうとしているのだ。
周囲がシェイリーンを後押ししないわけがない。
「もちろんです。舞踏会で注目の的になるくらい皆を驚かせましょう。」
もはや、王宮にいる者全てが、シェイリーンの成長を温かく見守っていた。
「注目の的になるのは少し恥ずかしいです。」
顔を赤らめてそう言えば、見守っていたモニカがクスクスと笑う。
「ラルフ様が妬いてしまわれますものね。」
「そ、そんなんじゃないわ。」
真っ赤になって否定しても、意味をなさないのだが、シェイリーンは気付いていない。

