氷の女王に誓約を


「なんで? 美優姉だって昔おどるポンポコリンとかラムちゃんの曲とかで滑ってたじゃん」


「確かに滑ってたけど、あれはノービスの時だろ? 確か小三とか小四あたりの。シニアになってアニソンとか笑われるぞ」


「うー……でも他にもアニメソングで滑っている人いるよ!」


そう言うなり、家族共同のノートパソコンを立ち上げる朝飛。


ネットを繋いで動画投稿サイトを開くと、ある選手の演技を再生した。


「ほら、このアメリカ代表の女の子“犬夜叉”のサントラで滑ってるよ。JGPFで!」


「犬夜叉のサントラかどうかはわからないけど、この子ジュニアなんだろ? ジュニアだから許されるのであって、さっきも言ったけどシニアでアニソンは笑われるって」


「むー……じゃあこれならどうだ!」


カチカチとキーボードとマウスを操作し、別の選手の映像を再生する。


「ほら、この中国のシニアの選手“ガンダム”のサントラで滑ってるよ! しかも衣装も完全なコスプレだよ!」


「そんな嘘が俺に通じるわけ……」