着氷と同時に感嘆の悲鳴が会場から巻き起こる。
最高難易度の三回転。3A。
以前よりも助走の感覚が短い。素晴らしい出来だ。
今シーズンから回転不足にも二つの種類が出来た。
回転が四分の一不足していないジャンプはUR(アンダーローテンション)と見なされ、挑んだジャンプの基礎点70%が与えられる。
そして回転が二分の一以上不足しているとDG(ダウングレード)となり、挑んだジャンプの回転数より一回転少ないジャンプの基礎点となる。
昨シーズンまではDGしかなく、例えば3Aの回転数が四分の一不足していると2Aとみなされて基礎点が大幅に失われたが、URの導入で一定の基礎点は確保できるようになった。
今までは大技よりも完成度重視の傾向だったが、今回のルール改正で大技を挑む選手が増えてくるだろう。
まさに今の彼女がそれ。
3Aの基礎点は8.5。URを取られても70%の5.95の基礎点が与えられる。
だがあの3Aは良かった。


