starlight





----------*.葵.*----------




事件から、1週間がたった。

夜遅くに家を抜け出して、

私は先生の家の玄関前にいた。

あれから......

自分なりに色々考えた。

別れるべきなのかとも思った。

会えないなんて

耐え切れないと思った。

でも......

先生と別れるなんて、

想像できなかった。

それぐらい、

怖くて寂しい世界だった。

初恋の相手である、先生。

失うことがとても怖く、

そしてどう足掻いても

好きという感情は消せなかった。

......先生は、ちゃんと考えて、

私の学校生活にも支障をきたさないように、

『卒業まで会わない』という選択をしたんだ。

先生は、いつも私のことを考えてくれてた。






...だからね。

頑張ることにしたんだ。

先生の愛を信じて。

会えなくても、

心はいつでもそばにいるって、

信じて。






だから先生に謝りに、

今夜家に来た。

ふうぅっと深呼吸して、

ドアノブに手をかける。

鍵が閉まってる。

こんな夜遅くにインターホンを

鳴らすのは気がひけたので、

以前貰っていた合鍵で、

静かに鍵を開ける。

「...!?」

玄関に入ると、

リビングからは光が漏れていて、

玄関にあるブランドものの

真っ赤なハイヒールを照らし出していた。

誰かいるの......??

先生......

リビングで少し立ち尽くしたあと、

頭から悪い考えを振り切って、

リビングのドアノブに手をかけた。

中からは少し揉めているような

話し声が聞こえる。

先生と、若い女の人の声。

すると話し声が途絶えた。

どうしよう......

勇気を振り絞ってゆっくりとドアを開く。

そこには......




































先生と知らない女の人が

キスしてる姿があった。