----------*.葵.*----------
先生と仲直りして、
久しぶりに先生の家に行った。
だけど
先生の様子がおかしかった。
何だか緊張してるみたい...?
「先生?」
「...んっ!?何だ?」
ただ名前を呼んだだけなのに、
ビクッとして振り返る先生。
「どうしたの?」
クスクス笑う私に、
先生は恥ずかしそうに頭をかいた。
「ごめん...やっぱ帰れ」
「えっ?」
「送っていく。先車乗ってて」
まだ来て30分ぐらいしか経ってないのに。
何か嫌な思いをさせたのかな。
「私...何かした?」
思わず泣きそうな声になる。
いけない。
困らせるだけなのに。
泣きそうな声に焦った先生は、
私をそっと
抱き締めた。

