----------*葵.*----------
先生は、
将太とのことを聞いても怒らなかった。
オトナだな、って思った。
意味の分からない「お仕置き」を
されたかと思うと、
今度は優しく抱き締めてくれた。
不安が一気に溶け出して、
私は先生の温かさにまどろんだ。
すると先生は、
何度も私に
「先生とキスしたい」と
言わせようとする。
......付き合って初めて知った。
先生は、
とてもとても優しい穏やかな先生は、
......ドSだ。
でも、誰にも渡したくない。
愛しい人。
夜の寒さなんか忘れて、
火照る身体で抱きついた。

