----------*.圭吾.*----------
「先生のことが、好きです」
篠宮が俺に好意を抱いているのは、
分かっていた。
でも、まさか告白してくるとは思わなかった。
篠宮は優等生で、ちゃんと分別もつくし、
大人だから......
「初めは...いけないって思ったんです」
その篠宮が
「でも...先生のことが頭から離れなくて」
俺に好きだと伝えてきた。
「こんな気持ちになったの初めてで、
どうすればいいか分からなくて」
俺はどうすればいい?
「けど...好きで仕方なくて」
俺も好きだよ...。
「......先生っ......」
今にも泣き出しそうな篠宮。
振られるのを覚悟で言ってるんだろう。
俺まで泣きそうになる。
好きだ。
好きだ。
好きだ。
いつもまっすぐな篠宮を見てたら
自分に正直になろうって
思えたんだ。

