理科準備室を覗くと、 先生はなにやら書類をまとめていた。 「...おぉ、篠宮か。どうした?」 いつも優しい先生。 ......だけどね。 知ってるんだよ。 先生はストレスを溜めやすいのに、 色々我慢してるってこと。 少しでもいいから...... 先生の辛さを、 分け合わせて。 「......話が、あるんです」 声が震える。 「何だ?悩みでもあるのか」 穏やかな表情で問う先生。 愛しいよ。 「私......」 「先生のことが、好きです」