いやいや、こいつはチャラ男の中のチャラ男。

信じられないよなぁ…

でもあたしは確かに感じた。

高瀬に対する気持ちの変化と伊河に対する気持ちの変化を。


あたしは伊河に礼をいい、

走って学校を出た。


その際に何度もこけそうになったのはいうまでもない。

だけど、走っている時も頭に浮かぶ顔。


高瀬。



伊河。



ふと、疑問に思う。


高瀬はあたしをどう思っているのか?


伊河は本当に優しい?



あたしは、


あたしは……









初めてあったあの人に一目惚れしたの?




それとも……


ずっと前から知ってる高瀬が好きなの?




家についても頭によぎるこの言葉。


もうどうすればいいのか…


ワカラナイ。



気がつくとあたしは寝ていた。



あたしの頬は濡れていた。