それから数分後――――――

「できたよ―――!」

叫ぶと光流がキッチンに来た。

「ほら、退け。」

そういってお盆に乗ったご飯をもってリビングに消えていく

「ありがと。」

優しい兄をもって幸せだよ。

「輝羅―牛乳もってこい!」

やっぱ訂正しようかな。

「はいはーい」

牛乳をもってリビングへ向かう


「おはよう!輝羅。」
「おはよう。輝羅ちゃん」

そこには1番見たくない奴らがいた。

「……………」

無視。

「輝羅、俺等の分は?」

私がよそったご飯は3人分
天兄と光流と私。
こいつらの分なんてない。

「自分達でよそったら?あ、これ天兄と光流のお弁当。」
「サンキュ―」
「いつもありがとな」

2人以外は、視界に入れない。

「あ、えと…」
「奏は待ってて。俺がもってくるから。」
「うん。わかった。」

私が嫌いな奴…
長男の新星(シンセイ)

容姿は上の上で23歳。
重度のシスコン。お父さんにそっくりで正直モテる。でも1つ違うのは、こいつが女遊びが激しいってこと。

私がイケメン嫌いになったのは全部、こいつが原因。