「本当だよ。本当にあの人に俺の会社が向いていると思ったんだから」 「だからって何もホームレスに三百万円と名刺を渡さなくても……。もしあの方が入って来て会社があの方のミスで潰されたらどうするつもりなんですか」 「失礼なこと言うなよ!万が一そうなっても俺にはまだ、5つほど会社があるんだから」 「余裕ぶっこいてますね。坊っちゃま」 「……!女の子が倒れている!」 「は?」 「車停めて!」 「かしこまりました、坊っちゃま」 俺は車から降りマンションのものだと思える花壇の方へ駆けて行った。