北見先輩が勝手に命令したんであって、私は一言もやるなんて言ってないんだから。 無視! 決めた! あんな人の言うこと真に受けることないよね。 全然知らない人なんだし。 木曜に会っても、今度は挨拶だけして違う車両に乗って帰ろう。 もう2度と口ききたくないもん。 あー、変なやつ! あんな自己中な俺様、もう2度と関わらないんだから! そう決めてしまうとかなり気が楽になった。 私はもう北見先輩のことは忘れることにして、野川駅に着いた電車から降り自宅へ向かった。