『よっしゃ! じゃあさ、――……』 オクは待ち合わせ場所や日時をてきぱきと決め始めた。 オクと映画かぁ。 たかが映画だしね。 オクは友達だし。 まあ、いいよね―― 『ってことで、いい?』 「うん、いいよー」 『じゃ、そういうことで』 「うん、じゃあ、またねー」 『ああ、じゃ、おやすみ』 「おやすみー」 オクは友達だけど、二人きりだと、やっぱこれもデートってことになるのかなあ。 ……ちょっと、楽しみ。 なんとなく顔をにやけさせながら、私はベッドに寝転んだ。