出てきたのは一年。
同い年…?
なんだよこいつ…
顔赤らめて…
なに言うんだよ…。
大体勘づいてた俺。
でもそれを認めたくなかった。
「あ、あのっ!」
キョドい……。
「急に…どうしたの?」
優しく聞き返す先輩。
その姿に無性に腹がたった。
先輩は…
俺にだけ優しくしてればいいのに…
その目も俺にだけ向けて、声も……
すべて俺に向けてくれよ……
「すっすす…すきです!」
ムカつく…イライラする……
俺が言いたい事言えて……
いいたい…こと……?
俺がなにを言いたいって……?
『好き?』
あぁ……そうか…
俺……
先輩にいつの間にか惚れてたんだな…
今さら…だけど…
「清楚な感じの方が俺好きでっ…」
「待てよ…」
咄嗟に言葉が出た。

