ナンパ男との恋2

そんな、願ってもないチャンスを
断るはずがない・・・。

「ありがとうございます!
すごく・・うれしいです・・
お願いします・・」

焦っていた気持ちが
スッと体から抜けたように
思わず 涙目になってしまった・・・

「良かった~・・・
春菜ちゃん、急に 本当
ごめんなさいね。
これで 私達も
安心して眠れるわ~」

「そんな・・・
私のセリフですよ・・・
もう、どうしようって
路頭に迷ってましたから・・
本当に、ありがとうございます」



正樹くんに送ってもらう車の中で

「春菜ちゃん、本当に
オヤジのとこで働くって決めて
良かったの?
断れなかったんじゃない?」

「そんな・・・
もう、天の助けなんじゃないかってくらい うれしすぎたもん。
本気で・・・・
私、やばかったから・・」

「ならいいけど・・・
まぁ、俺も うれしいけどね。」

「正樹くんが?」

「だって、俺も 来年から
同じとこで働くし?」

「へ?え、えぇ!?」

「無事 合格しましたー!」

「うそ・・・すごいじゃん。
おめでとう~」

「という事で、同僚になるし
いや~、楽しみだわ。」

その笑顔の裏には
何が隠されてるんだろうって
少し不安のような気もするけど・・・

卒業してからが
楽しみになってきた。