「ってかさ~、
こんなイケメンが
私達の住んでるとこにいたら
大騒ぎになるじゃん。
どう頑張っても
この顔じゃ めちゃ目立つし」

「んー・・・そう言われてみたら
そうだけどォ・・・・」

「でしょ?どうせ
あんたが声かけられたっていうのも
夜とかじゃないの?」

「夜だけど・・・」

「やっぱねぇ~
夜って 100倍美形に見えるから
その人と昼間会ったら
殴りたくなる顔なんじゃない?」

「なっにそれ~あははは
あっ、でも電話番号教えて
電話こなかったしなぁ・・・」

「番号教えたの??」

「うん?教えた。」

「その人のは教えてもらった?」

「そうえば・・・・
あった、あった!」

「ちょっとかけてみようよ。」

「えぇ?今?」

「だって めっちゃ
おもしろそうじゃん」

そんな2人の会話を聞きながら
私は、ひたすら
その人物が
輝樹じゃない事を願った・・・

「出た??」

「んーん、電波が届かないとか言ってる」

「なぁんだ・・・つまんないの。
カラオケでも行こっか」

「だね、また夜電話してみればいいし」

夜・・・・

輝樹、遅いんだった・・・