ナンパ男との恋2

違う道を通り、
かなり、遠回りになってしまったけど
ようやく
アパートに着き、
お姉さんの部屋のインターフォンを鳴らそうと手をかけた時、

隣のドアが開いた。

「あ、先輩
やっぱ春菜ちゃんですよ」

いとこくん・・・?
なぜにここに・・・・

いや、そもそも
先輩って事は
輝樹がいるわけ・・??
え?
予想外の出来事に
どうすればいいか分からず
立ち尽くす私・・・


「はーい、春菜、
お前の家はここだろう?
何で、隣に行こうとすんだぁ?」

いとこくんの背後から
輝樹が顔を出し
すべて想像通りという
余裕の顔・・・

そして、
いとこくんが
私の手を引っ張り
中へと連れて行く。

「え?何で・・・」


「ん?何で 俺がいるかって?
それとも、何で
春菜が帰ってきたのが分かったかって?」

「・・・どっちも」

「俺がいるのは~
携帯忘れたから、昼で帰ってきた。
つーか、仕事も暇だったしな。
んで~
春菜が帰ってきたって分かったのは
まぁ、勘だな。
誰かの入れ知恵がねぇと
春菜の性格じゃあり得ねぇ事ばっかだしな。
かと言って、ガキじゃ思いつかない行動だろ。
こんな入れ知恵するような奴と言えば
亮の元カノか、隣の女くらいしかいねぇなぁ・・・って事で
てっとり早く
隣の女から調べるかって事で
見事にビーンゴってわけ」


なるほど・・・・


って、納得してる場合じゃないし・・・

何て言い返せばいいのか
私じゃ
分かんないよォ・・・