ナンパ男との恋2

すると、お姉さんが言った通り
電源を入れてから数分後に
輝樹からの着信。

「ほら、出て!」

言われるがままに
通話ボタンを押すと

「お前、今どこ?」

完全に怒ってる声の輝樹・・・・

お姉さんの口元を見ながら

「私、もう別れたい」

少し、棒読みのような言い方をしてしまった・・・

「は?何言ってんだよ」

怒りが頂点の輝樹には
気づかれなかったけど・・・

「私、本当は嫌だった。
輝樹が、他の女と話すのも、
送っていくって 車に乗せる事も、すごく嫌だった。
でも、輝樹は気づいてくれなかったよね。
何で私と輝樹の家に
あの人を入れるの?
私の様子見て 楽しそうだった?
そんな事も気づかない人となんて
付き合っていけないよ。
それじゃ、さよなら」

お姉さんに助言されるがままに 輝樹に言うと そのまま電源を落とした。


「よーし、上出来!
春菜、やればできるじゃん」

「で、でも・・・別れるなんて・・
本当にそうなったら・・・」

「だーいじょうぶだってば!
まぁ、私を信じなさいって」

自信満々なお姉さん・・・・