ナンパ男との恋2

「今夜は ここに泊まって
ここから学校行きな。
たぶん、今頃
あなたに電話してるんじゃない?」

先を読み取って
私の携帯の電源を切ったんだ・・・

「でも・・・」

「でも?さぁて、
輝樹が どういう行動にでるか見物だね」

相談に乗ってくれてるのか
おもしろがってるのか
よく分からないけど
裏表がない人っていうのは
たぶん、この人の事を言うんだ。

たぶん、かなり
誤解してたかもしれない。

「おっ、今度は
あなたを探しに行ったんじゃない?
ふふふ、何か 私
超能力者になった気分~」

輝樹の車が出て行ったのを見ながら、おもしろがっている。

「っていうか、名前何だっけ?」

「春菜です」

「ねぇ、春菜は
輝樹に その今思ってる事
言ったの??」

「言ってないです・・」

「ふむ・・・そっか。
じゃ、携帯の電源入れてみて」

「え?でも・・・」

「うん?すぐ電話くると思うから
いい?私が 今から言う事を
そのまま言うのよ?」

えぇ!?・・・・

「大丈夫、私を信じなさい!」

そう言うけれど・・・

でも、このままじゃ・・・

私は、言われたとおり
携帯の電源ボタンを押した。