沖田 爽さまに素敵なイメージポエムを書いて頂きました。

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扉は閉じていた
フタはしまっていた
でも駆け上がる衝動が
でも纏わりつく興奮が
君が 君の音が こじ開けたんだ

・あなたはどこにいるの?・

君が怖い

僕が僕であることは
当たり前にある確かなことなのに
どうしてかひどく後ろめたくて
罪悪感さえ感じて
気が付けば壁ばかり立っていて
どこにも行けなくなっていて
助けを呼ぶ声さえ出なくなってた

この雨に濡れてしまいたいのに
寒くて堪らないんだ

僕に向ける眼差しに
どこか空白を感じて振り向けば
僕を透かしてその影をみてる
ただの憧れと幻をみつめてる

その瞳にかかった靄
僕の瞳にかかる霧
どちらが濃いのかな
霞ませてやりたい 影なんて
目を開いてみつめて欲しい 僕がいるって

この雨が鬱陶しくて億劫なのに
歩き続けてしまうんだ

耳を塞ぎたくなるような
食い入り聴き惚れてしまうような
君の音を聴いて 君の命を感じて

僕は絆されてしまったのかな

僕の音を聴いて 僕の命を感じて
そうして僕は雨の中叫ぶんだ
僕の意思で 僕の声で

・僕はここだ・



――――

沖田 爽さま
ありがとうございました