聡は慎一から何を言われたのか、唐突過ぎて理解できなかった。
まさか慎一が、そんなこと思ってたなんて……
「それ……本気なのか?いつからそう思ってた?」
慎一を見つめる。
「バンドを始めてから今まで、プロになろうと思ったことはなかった……」
「じゃあ……この大会はどういう気持ちで出てたんだよ?」
「半分遊びみたいなもので……優勝なんか、できないだろうって……」
「なんだよそれ……」
「え?」
「なんだよそれ!」
感情的になり、慎一の胸ぐらをつかみ上げる聡。
「俺たちがどれだけ本気かわかってんだろ!」
「ごめん……」
「ごめんじゃねぇよ、お前!」
聡は思い切り慎一の体を突き飛ばした。
クローゼットにドンと当たった慎一は、その場に座りこんだ。
「竜太は……竜太は何て言ったんだよ?」
荒い息で聞く聡。
「自分で決めろって言った……だから、僕は全国大会に行かないことにした……」
俯いて淡々と答える慎一。
「じゃあ、俺たちはどうなるんだよ。今までプロ目指して必死に頑張ってきた俺たちはどうなるんだよ!」
座っている慎一の胸ぐらを再びつかみ上げ、怒鳴り声を上げる。
「もう決めたんだよ。ごめん、聡……」
まさか慎一が、そんなこと思ってたなんて……
「それ……本気なのか?いつからそう思ってた?」
慎一を見つめる。
「バンドを始めてから今まで、プロになろうと思ったことはなかった……」
「じゃあ……この大会はどういう気持ちで出てたんだよ?」
「半分遊びみたいなもので……優勝なんか、できないだろうって……」
「なんだよそれ……」
「え?」
「なんだよそれ!」
感情的になり、慎一の胸ぐらをつかみ上げる聡。
「俺たちがどれだけ本気かわかってんだろ!」
「ごめん……」
「ごめんじゃねぇよ、お前!」
聡は思い切り慎一の体を突き飛ばした。
クローゼットにドンと当たった慎一は、その場に座りこんだ。
「竜太は……竜太は何て言ったんだよ?」
荒い息で聞く聡。
「自分で決めろって言った……だから、僕は全国大会に行かないことにした……」
俯いて淡々と答える慎一。
「じゃあ、俺たちはどうなるんだよ。今までプロ目指して必死に頑張ってきた俺たちはどうなるんだよ!」
座っている慎一の胸ぐらを再びつかみ上げ、怒鳴り声を上げる。
「もう決めたんだよ。ごめん、聡……」


