「来週はもうクリスマスか〜」




お昼休み、お弁当の卵焼きを口にしながら雛が呟く。


ほうほう。

クリスマスですか。

もうそんな時期なのね。




「なる達はもうどこ行くか決まったの?」

「達ってなに〜?あたしバイトだよ?」




この間バイトの先輩に25日代わるようお願いされて、引き受けたんだ。

何も予定無いし、いいかなって。


"ありえない!"と目を丸くして驚く雛を見て、あたしが驚く。


なに?!

だめだった?!




「クリスマスと言えば恋人と過ごす日でしょ!津田はどうすんの津田は!」




同じ教室にいる津田には聞こえないよう、小さな声で勢いよく言う雛。


まって。

忘れてたあああああ!