「……相原?」 王子様は不思議な顔してそう言った。 何で? 何であたしの名前を知ってるの!? もしやもしやの、迎えに来てくれちゃったパターンですか! 「あたしの名前、何で知ってるの?」 「え?……そりゃあ、」 そう言って王子様は、あたしの隣の席を指差した。 "隣だから"そう付け加えて。 「隣?」 「そう」 「嘘?」 「本当」 ……王子様があたしの隣の席!?