……そんなわけないか。 俺は、再び指先に魔力を溜めた。 今度は、結構な魔力。 あたったら、死ぬかもしれない。 でも、生き返るための手段はこれしかない。 俺は、素早く剣を振り落とす。 「……ッッ!?」 すごく苦しそうな彼女。 だが、両手で体を包みこむようにして、何かを唱えた。 手からは、柔らかな光。 すると、またもや血が止まったようだ。 ………そうか。 そうなのか。 この子は… “白魔導士”