君の温もり


「気づいたらミウの事、好きになってた」

「それってホントですか?」

「だから嘘は言わねぇって」

「あたしも先輩が好きです。一緒に居たいです」


これからもずっと居たい。

そう思わすまであたしを引きよせたのは隣に居る先輩。


好きになるのに早かれ遅かれないと思う。


「努力はする」

「え?」

「ミウの期待に答えられる様に…」

「……」

「俺から離れない様に…」


そう言った先輩は薄ら笑ってあたしの頭をクシャっと撫ぜ、あたしの顔から笑みが零れた。


「離れませんよ。むしろ、離れたくないです」


微笑んだまま隣に居る先輩の肩にあたしはトンと頭を傾け置く。

密着する先輩の温もりがあたしの肌に伝わった時、幸せだと思った。


「なんかミウと居ると落ち着く」

「あたしも…」


ずっと、永遠に先輩の温もりを感じていたい。


空を見上げる先輩の隣で、


あたしは先輩の肩に頭を乗せたまま


ゆっくりと目を瞑った。





君の温もり【完】